「ドイツ専門職業訓練」について
ドイツでは、専門職を育成する「ドイツ専門職業訓練(デュアルシステム/Dual Vocational Training System)」と呼ばれる職業訓練制度が広く定着しています。
約3年間の訓練期間を通して、企業で働きながら技術や技能を習得する「実践」と 専門知識や一般教養を学ぶ「講義」を並行して受講し、試験を経て認定を受けるという流れです。現在では327の職種に広がり、毎年約130万人が参加しています。
「ドイツ専門職業訓練」は、次世代のプロフェッショナルを育成します。教育の現場と労働市場をつなげて有能な人材を社会に送り出すことは、経済成長や産業発展を助けるだけでなく、若年層へのキャリアパス提供など社会課題の解決にもつながります。
現在、ドイツ人労働人口の約5%が現役の訓練生であり、その平均年齢は約20歳です。
制度導入が始まった1969年から、ドイツ政府や各商工会議所、労働組合がそれぞれの立場で責務を果たし、関係各所と連携しながら制度を支えてきました。受け入れる側の企業も、研修環境を提供して人材育成にともに関わり、重要な役割を担って社会的責任を果たしています。
【参考】Dual vocational training system(ドイツ連邦政府ウェブサイト/英語)
また、「ドイツ専門職業訓練」は2023年時点で約50の国と地域で導入され、成果を上げています。ドイツ連邦経済・気候保護省が制度導入や実施における費用の多くを負担し、日本でも2024年より初めて導入されました。日本におけるプログラムについては以下のページをご覧ください。
「ドイツ専門職業訓練」プログラム紹介動画
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