フラウンホーファー工作機械・成形技術研究所(IWU)

会社紹介

フラウンホーファー工作機械・成形技術研修所(IWU)は、ドイツ・ミュンヘンに本部を置く、世界有数の応用研究機関であるフラウンホーファー研究機構の研究所です。

フラウンホーファーIWUの工作機械・成形技術研究所は、生産工学の研究・開発におけるイノベーションの推進役を担っています。ケムニッツ、ドレスデン、ライプツィヒ、ヴォルフスブルク、ツィッタウにあるIWUの拠点では、約670名の優秀な従業員が、自動車・機械工学、航空宇宙工学、医療工学、電気工学、精密・微細工学の分野で、競争力のある製造業のための新たな可能性を追求しています。私たちは、部品、プロセス、方法、および関連する複雑な機械システム、さらには工場全体に関する科学的な開発と受託研究に重点を置いています。

資源効率の高い生産のための主要機関として、自動車の車体やパワートレインの部品などの技術やインテリジェントな生産システムを開発しています。私たちは、再生システムや循環型経済を考慮しながら、プロセスチェーン全体を考慮して、成形、切断、接合プロセスの生産段階を最適化します。

アディティブ・マニュファクチャリングビジネス、製品について

フラウンホーファーIWUは、2008年にアディティブ・マニュファクチャリング(AM)を研究分野として設立し、小規模な研究グループからスタートしました。現在では、フラウンホーファーIWUの科学分野である「機能・システム統合」の中で、AMはフラウンホーファーIWUの主要な研究テーマの一つとなっています。フラウンホーファーIWUの金属系AMの活動は、メイン部門である「AM エンジニアリング」に集中しており、「Laser Powder Bed Fusion」と「Wire-based AM」の2つの部門で研究を行っています。ポリマーベースのAM技術の研究については、IWUのメイン部門である「軽量・繊維技術」で、「押出成形ベースの3Dプリンティング」、「AMコンポーネントおよび構造」、「AMの自動化」の3つの専門研究グループが運営されています。

また、フラウンホーファーIWUは、フラウンホーファーの専門分野「アディティブ・マニュファクチャリング」の支局を運営しています。この専門分野は、ドイツ国内の13カ所にある19のフラウンホーファー研究機関のAMに関する専門知識を集約したもので、IWUのベルンハルト・ミューラー博士は、AM分野におけるフラウンホーファーの代表者として選出されています。

フラウンホーファーIWUでは、30名の専門家が直接、積層造形の研究に従事しており、他の部門の研究者もそれぞれの専門性を活かして積層造形関連の研究プロジェクトをサポートしています。

金属AMにおいて、フラウンホーファーIWUでは、センサーやアクチュエータなどの機能統合、医療機器(機能性インプラントなど)、AMの金型アプリケーション(鋳造や成形用の金型)、AM用の材料開発(焼き入れ鋼、高硬度磁性材料、銅やニッケルチタンなど)、AMプロセス開発(人工知能によるプロセスモニタリングなど)などの特別な研究テーマを追求しています。

今後の展望、日独市場に期待すること

フラウンホーファーIWUは、日本の産業界を支援するとともに、日本の研究機関と協力して、レーザー粉末床融合金属AM技術を様々な産業用途に採用し、さらに発展させることが出来ます。